« 借家権と立退料 | トップページ | 都市と水 »

陥没

テレビのニュースで「岐阜県御嵩町で、道路が東西50メートル、南北60メートルにわたって陥没し、住宅6棟が傾いた。」と報道されていた。

原因は、地表からわずか十数メートルの深さに広がる巨大な地下空洞だそうです。
かつて石炭より安いエネルギーとして国が採掘を奨励し、御嵩町は国内最大の生産地だったが、時代の流れとともに閉山となり、巨大空洞だけが残った。そして、今回の事故が発生したというわけです。

不動産の鑑定評価をやっていると、ついつい取引事例の比較や、収益の分析等にばかり目が行きがちですが、土地の経済価値を考える上で、自然的条件というものにもっと目を向けるべきだと思い知らされます。

今回のような事件が起きると、地価に空洞のある土地の交換価値はかなり低く見られるでしょうね。

これは、極端な例ですが、例えば地盤の強さや高低差なんていうものは、集中豪雨に見舞われたり、川が氾濫したりしたときに重大な影響を受けることになります。ですから、昔は高台には高級住宅街が形成されたものです。
しかし、現在は駅からの距離や近くに買い物する場所はあるか等の生活利便性ばかりが注目されて価格が決められています。もちろん土木・建築の技術が進歩していますので、昔は水の被害が出ていたような場所でも、安全に暮らせるようになって来てはいるのですが、大雨や地震等の自然の力が働くと、かつての脆弱さが顔を覗かせることがあります。これをどこまで不動産の経済価値として把握するべきか?今後の課題ですね。

最近、NHKで「ブラタモリ」という番組をやっています。この番組の中で、司会のタモリさんが、都市の中に埋もれている「高低差」に着目して、かつての土地の形状を想像する趣向があるのですが、こういう見方をする人が増えて来ると、不動産価格の形成要因になって行くかもしれませんね。

土地の高低差で便利なツールをひとつ紹介。

Google Earth http://earth.google.com/intl/ja/

衛星写真による地図なのですが、カーソルを当てた場所の高度が表示されます。

これで、自分の街を覗いてみると、平坦と思っていた街に意外な高低差があるのがわかったりして、新たな発見があります。

Akatsukilogo   

不動産鑑定士 四方田 修

http://akatsuki-rea.o.oo7.jp/

あかつき鑑定BLOGは、にほんブログ村「士業ブ ログ」に参加しています。

ランキングにご協力下さい。
クリック
↓↓↓↓↓↓

にほんブログ村 士

業ブログへ
にほんブログ村

|

« 借家権と立退料 | トップページ | 都市と水 »

不動産鑑定」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/564607/49800775

この記事へのトラックバック一覧です: 陥没:

« 借家権と立退料 | トップページ | 都市と水 »