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融資審査の三要素に、「担保」なし

「融資の三要素って、知ってる? 『使途』、『金額』、『償還能力』・・・。 『担保』は入ってないんだよ・・・」

かれこれ20年近く前の話ですが、私はまだ新米銀行員だった頃、当時の支店長が、「役員から質問されたんだけど、答えられなくってさぁ…」と、誰に聞かせるでもなくつぶやいた一言でした。

さりげなく、周りにいた若手に聞かせているのではないか・・・と、ずっと胸に焼き付いていました。

私が社会に出たのはすでにバブル崩壊寸前の頃で、融資判断は「担保の有無」という風潮が強かったのですが、古い融資の稟議書(昭和60年前後が転換期でしょうか?)をめくると、先にあげた融資の三要素を中心としたフォーマットでかかれていました。まだ、銀行の審査が厳しかったころの話です。

この三要素を厳格に審査すると、融資されたお金は、百パーセント事業に有効に活用され、そして返済されるはずです。ですから、貸し手にとって最後の砦である「担保」はあまり重要な要素ではありません。

もちろん、これをすべて厳格に適用すると、融資を受けられない会社も出てくることになりますので、多少融通を利かせる必要があると思いますが、三要素のいずれかを満たせない場合は、充足できるようにアドバイス(経営指導等)していくというのが本来の金融機関のあり方だと思います。

東日本の震災は、日本経済に大きな打撃を与えました。津波による物理的な損傷だけでなく、マクロ的な経済への影響により、担保となる不動産の価値の下落が予想されますが、担保価値の変動に合わせて、貸し渋りや回収の促進が行われることがないよう、金融機関の基本に立ち返った対応を期待するところです。

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不動産鑑定士 四方田 修

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