« 東日本大震災が不動産投資市場に与える影響(自然災害) | トップページ | 銀座6丁目再開発~これからの銀座を占う »

リニア中央新幹線で静岡県が活性化!?

2027年開業を目指すリニア中央新幹線。東京-名古屋間を40分で結ぶ計画です。

6月中にも中間駅案を関係自治体に提示するということで、地元自治体にとっては開業への期待が高まっていることでしょう。でも、実際どうなんでしょう?例えば、県庁所在地である甲府に駅が出来るとなれば、山梨県にとって非常に大きな経済効果が生まれると思いますが、山奥の何もないところにポツンと駅が出来たとして、果たして地元にとってのメリットはいかほどのものでしょうか?

これまでにも、地元の熱い期待に応えて新幹線の駅が新設された例はありますが、やはり市街地を外れたところにある駅は、何か物哀しげな雰囲気が漂います。「岐阜羽島」「新富士」等の『街はずれ』の駅で乗り降りしたことがありますが、駅前はレンタカー屋とホテル、数軒の飲食店があるだけで、とても街の発展に寄与しているようには見えませんでした。

何よりこれらの駅に行くのはなかなか大変です。東海道新幹線のダイヤは、現在9-2-2と呼ばれていて、1時間の間に「のぞみ」9本、「ひかり」2本、「こだま」2本のダイヤが組まれており、東京駅をひっきりなしに出発するうち、こだま号の割合は15%で、30分に1本の計算ですから、在来線の来ないこれらの駅は、地方のローカル線並みの不便さになります。

しかも、このこだま号は、あちこちの駅で「のぞみ」や「ひかり」が通過していくのを待たされます。時にはひとつの駅で2本もまとめて通過待ちさせられる屈辱を味わうことになります(笑)。

Shinkansen
上の時刻表を見ていただくとわかりますが、18:26に東京駅を出発したこだま号が名古屋に着くのは、21:16。この間に臨時列車等を含めると実に13本の「のぞみ」「ひかり」に抜かれ、4分遅れて出発する「のぞみ」に1時間以上も早く名古屋駅に先着されます。

名古屋駅の手前に「三河安城」という駅がありますが、こだま号で行くより、一旦のぞみ号(18:40発)で名古屋まで行って引き返した方が断然早く着きます(20:39着)。

それもこれも、新幹線が東京-名古屋-大阪の大都市間輸送に比重を置いていることが影響しているのですが、リニア中央新幹線が出来ると、今の新幹線はその役割を果たす必要がなくなります。「のぞみ」の本数が減り(または無くなり)、「ひかり」「こだま」中心のダイヤに戻るというわけです。

こうなると「静岡」「浜松」等の「のぞみ」通過駅への利便性の向上が期待されます。
5~10分間隔で新幹線が来るとなれば、ビジネスでの使い勝手も良くなり、会社の機能を分散させる計画も出てくることでしょう。

リニア中央新幹線の開業は16年後ですので、まだまだ先の話になりますが、今後の静岡県の動向が楽しみです。

H25.9.20追記

リニア中央新幹線のルート・駅の詳細が発表されました。東京の玄関駅となる品川駅と、名古屋駅は、かなり深い地下駅となるので、乗り換えが大変そうですね(京葉線の東京駅のイメージ)。リニアは東京~名古屋間40分ですが、乗り換えが、それぞれ10分づつ余計にかかるとしたらどうでしょう。新幹線の東京~静岡間は約1時間ですし、東京駅や新横浜駅にも停まりますし、静岡停車の本数も増えて、リニアより多くなるでしょうから、静岡の利便性が改めてクローズアップされるのではないでしょうか?

【関連記事】

リニア中央新幹線の駅の位置と環境影響評価準備書

鉄道と地域要因の変化(JR大阪三越伊勢丹と阪神大震災)

Akatsukilogo   

不動産鑑定士 四方田 修

http://akatsuki-rea.o.oo7.jp/

あかつき鑑定BLOGは、にほんブログ村「士業ブログ」に参加しています。

ランキングにご協力下さい。
クリック
↓↓↓↓↓↓

にほんブログ村 士業ブログへ
にほんブログ村

|

« 東日本大震災が不動産投資市場に与える影響(自然災害) | トップページ | 銀座6丁目再開発~これからの銀座を占う »

地域経済」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/564607/51825784

この記事へのトラックバック一覧です: リニア中央新幹線で静岡県が活性化!?:

« 東日本大震災が不動産投資市場に与える影響(自然災害) | トップページ | 銀座6丁目再開発~これからの銀座を占う »