ECO・エネルギー対策(節電・省エネ)

オフィスビルの省エネ・節電を考える(無理なく出来ること)

シンポジウムに行って参りました。(2012/3/12)

日経環境シンポジウム

オフィスの省エネ・節電を考える

-節電の先のスマートエネルギーシティへ-

主催は、東京都環境局と日本経済新聞社で、とてもタイムリーな話題とあって、いいのホールの座席はほとんど埋まり大盛況でした。

東京都環境局の作成したレジュメによると、東京電力管内の今夏の電力供給(政府見込み)は5,706万kWで、昨夏最大のピーク4,922万kWに対して、14.7%の余裕率ですが、他の講師の方によると、実際には5千万kWしか供給力がない(実際、津軽海峡のケーブル断線で北海道電力からの供給能力が半減している)との話もあり、今年もより一層、節電の意識を高めていく必要があります。

ちなみに、一昨年のピークは5,999万kW(東京の最高気温35.7℃)でしたので、昨夏(東京の最高気温36.1℃)は、1千万kW以上の節電を行ったことになります。停電に対する危機感と震災復興に対する一体感(特に産業界の協力)で乗り切りましたが、今年はもっと効率的に、「無理のない」節電に取り組んでいく必要があります。

シンポジウムでは、各社の省エネ技術(特にITを活用したデマンド・マネージメント)の紹介の他、比較的無理せず簡単に出来る省エネについて触れられていたので、ここで紹介したいと思います。

オフィスで節電可能な電気需要と言えば、「空調」と「照明」です(意外にもエレベータは技術革新により、稼働停止・削減しても省エネ効果は低いそうです)。

空調でいうと、室内温度28℃を徹底しているビルが増えました。暑さの感じ方には個人差があるので、中には苦労された方もいらっしゃると思います。暑さが不快と感じるかどうかは、温度だけではなく、湿度も関係してきます。一般的に、不快指数が75を超えると半数以上の人が不快と感じるので、75以下を目指して空調を行います。

①室温28℃・湿度40%

②室温26℃・湿度60%

①と②は、いずれも不快指数74で同じですが、湿度の低下には大きなエネルギーが必要なので、室温26℃②の方が省エネルギーなんだそうです。温室度を管理できる空調の場合は、28℃に拘らず、湿度管理によって快適性を損なわずに省エネ推進が出来ると言う事例です。

次に照明については、タスクアンビエント照明が紹介されていました。

タスク・アンビエント照明とは、「アンビエント」(周囲環境)照明として控え目の照度で室内全体を照明し、「タスク」(作業)照明として局部的に作業面を明るく照明する方式のことをいいます。

最近の事務仕事はバックライト液晶画面のパソコンで行うことが多いため、書類を参照するための電気スタンド等を用意すれば、全体的な照度を下げても、それほど快適性が損なわれないとする考え方です。

東京都の行ったアンケート結果によると、一昨夏はJIS照明基準上限の750lxを採用しているビルが5割程度だったのですが、昨夏は500lx程度以下に下げるビルが全体の7割に達しました。

震災直後は、街が急激に暗くなったので、何かと違和感がありましたが、慣れの問題もありますので、これなら無理なく実施できそうです。今夏も6割の事業所で、500lx以下の照度を実施する予定だそうです。

この他にも様々な取り組みが紹介されましたが、デマンドの「見える化」を図り、現状の分析と可能な対策を検討していくことが何より重要です。

東京都ホームページに具体的な節電対策事例が紹介されているので、是非ご参照下さい。

http://www.eccj.or.jp/tokyo-advice/01/sample.php

昨夏は、オーナーに対して節電対策を提案したテナントの割合は4割で、今夏は8割が提案するとの意向だそうです。節電の実施により光熱費負担が減るという側面もありますが、今や節電も「テナントに対するサービスの一環」という感覚が必要なのかもしれません。

Akatsukilogo   

不動産鑑定士 四方田 修

http://akatsuki-rea.o.oo7.jp/

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